ICLとは
ICL(Implantable Collamer Lens)は、虹彩と水晶体の間に専用のレンズを挿入することで、近視や乱視を矯正する屈折矯正手術です。角膜を削らないため、将来の屈折変化に応じてレンズを取り出すこともできる可逆性のある手術です。
レーシックとの違い
- レーシック:角膜表面をレーザーで削って屈折を変える(不可逆)
- ICL:角膜を削らずに眼内へレンズ挿入(可逆性あり)
角膜を温存できるため、強度近視や角膜が薄い方でも適応となる場合が多いこと、ドライアイへの影響が比較的少ないことが特徴です。
こんな方に適しています
- 強度近視で、レーシックの適応外とされた方
- 角膜が薄い・形状が不規則な方
- ドライアイで悩んでいる方
- 将来的に屈折変化に対応できる選択肢を残しておきたい方
適応について:年齢・近視や乱視の度数・前房深度・角膜内皮細胞数などの条件があり、最終的な適応は術前検査の結果をもとに判断します。検査の結果、ICLが適さない場合は理由とともにご説明し、他の選択肢をご案内します。
手術の流れ
- 術前検査(角膜内皮細胞数・前房深度測定・屈折精密検査)
- 点眼麻酔
- 角膜に小切開を作成
- 折りたたんだ専用レンズを挿入し、虹彩の後ろに設置
- 切開創は自己閉鎖(縫合不要)
所要時間・入院
両眼で約20分程度の日帰り手術です。翌日から多くの方が日常生活に復帰されます。術後は定期的な検診(翌日・1週間・1か月など)が必要です。
費用の目安(自由診療)
ICLは健康保険の適応外(自由診療)です。両眼で約50〜70万円程度(レンズの種類・乱視矯正の有無により変動)。術前検査・術後検診の費用を含むかは施設により異なりますので、詳細は診察時にご案内します。
想定される合併症
想定される合併症:白内障の早期発症、眼圧上昇、感染症などが稀に報告されています。術前検査でリスクを評価し、適応を慎重に判断します。また、夜間にライトの周りに光の輪(ハロー)を自覚する場合がありますが、多くは時間とともに気にならなくなります。